USCPA FAR 勉強法|模試46点から合格した社会人の運用術【未経験9ヶ月】

「仕事が忙しくて、平日の勉強時間が確保できない」
「範囲が広すぎて、新しい章に進むと前の章を忘れてしまう」
「FARの勉強を始めたけど、どのように進めればいいか迷っている」

働きながらUSCPA合格を目指していると、こんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
まさにFARの学習を始めたばかりの私です…。

この記事を書いている私は会計未経験の社会人として、2025年11月にFARに合格しました。
模試では46点という厳しい結果もありましたが、”崩れても戻せる運用”で立て直し、一発で合格することができました。

この記事では、ネット上の「短期間で余裕でした」という綺麗事ではなく、「泥臭く9ヶ月かかったリアル」+勉強方法を赤裸々に共有します。


簡単なプロフィール

  • 年齢・属性:31歳・男性・社会人
  • 予備校:アビタス(Abitus)
  • 会計知識:ゼロ(簿記資格なし)
  • 英語力:TOEIC 935点
  • 使用教材:アビタスから提供されるもののみ(追加教材なし)
  • 学習期間:約9ヶ月
  • 総学習時間:約700時間

以下の内容は私の体験談を元にまとめたものですので、人によって合う合わないがあります。少しでも良いなと思っていただき、読んでいただいている方の参考になれば幸いです。

それではさっそくまとめていきます。


1. 社会人がFARに合格するには「崩れても戻せる運用」が必要

ネットで検索すると、週20時間の勉強が理想という結果をよく目にします。
単純に計算すると毎日約3時間の学習です。

毎日3時間は”理想”であって”現実”ではない

社会人の方であれば、残業・飲み会・体調不良・家族の予定などで、毎日同じ時間を確保するのはほぼ不可能です。(私は全然無理でした…。)
崩れる前提でスケジュールを組まないと、すぐに挫折しまう可能性が高いのではないかと思います。

大切なのは「時間の確保」ではなく「崩れても戻せる仕組み」

結論としては、「環境設計」と「復習の仕組み」があれば、社会人でも合格できると考えています。
私が行った具体的な学習方法は以下の4つになります。

  1. 環境設計:iPad×デザリングで「いつでもMC問題」を解ける状態を作る
  2. 復習の仕組み:Notionで「戻る場所」を作り、復習を効率化
  3. 時間の柔軟性:週20時間を目標にするが、平日0時間でも週末で戻せる設計
  4. AI活用:わからない論点をAIで確認し、学習を止めない

後述しますが、「気合いで毎日3時間」よりも「崩れても戻せる仕組み」を作ることが先決だと感じました。


2. 理由:なぜ「運用」が重要なのか【4つの壁】

今振り返ると、社会人がFARで直面する壁は大きく分けて4つあるように感じました。

2-1. 壁①:学習時間400–500hでは終わらない(※個人的な感想)

まず大前提として、個人的に「FARは400–500時間で合格できる」という情報はあまり鵜呑みにしないほうがいいかなと思います。

Googleで「FAR 合格 学習時間」と検索すると、400〜500時間という数字が出てきます。
しかし、私の印象では、これは会計経験者や簿記資格保有者を前提にした数字ではないかと感じています。
(お前の頭が悪いだけだろ!というツッコミは一旦スルーさせてください…。)

私のように会計未経験で始める場合、700〜800時間くらいかかるのではないかなと思います。実際、私の周りの未経験者の方も同じくらいの時間をかけていました。

なぜこれほど差が出るのか?私が考える理由は次の3つです

1. 仕訳の概念を1から学ぶ必要がある
会計経験者は「借方・貸方」の概念を既に理解していますが、未経験者はここから学ぶ必要があります。特にFARは仕訳が頻出するため、この基礎がないと理解に時間がかかると感じました。

2. 英語の会計用語に慣れるまで時間がかかる
「Allowance for doubtful accounts(貸倒引当金)」「Accumulated depreciation(減価償却累計額)」など、日本語でなんとなく聞いたことのある言葉でも、英語で理解するのに時間がかかります。

3. Financial Statementの読み方を理解するのに時間がかかる
B/S(貸借対照表)やP/L(損益計算書)の構造を理解し、どの項目がどこに表示されるかを把握するまでに時間がかかりました。

私の考えでは、500時間で終わらない=才能がない、ではありません。
前提知識の差が、そのまま時間の差に出るだけだと思います。
そのため、「9ヶ月×週20時間=約720時間」くらいを目安に考えておくと、焦らずに進められるかなと思います。


2-2. 壁②:時間が崩れる(週20時間目標の立て方)

問題点:平日3時間は「理想」であって「現実」ではない

社会人であれば、残業・飲み会・体調不良・家族の予定などで、毎日同じ時間を確保するのはほぼ不可能です。
「今日も3時間できなかった」と自分を責めると、モチベーションが下がり、挫折に繋がる可能性が高まると感じました。

対策:週20時間を”目標”にし、平日0日でも週末で戻せる設計

私の場合、次のようなルールを作りました。

  • 目標:週20時間(平日3時間×5日+休日2.5時間×2日)
  • ルール:平日3時間の確保には全力を尽くす。平日足りない分は休日で調整。

私の実際のスケジュール

曜日目標時間実際の時間
3時間2.5時間
3時間2時間
3時間1.5時間
3時間2時間
3時間1.5時間
2.5時間5時間
2.5時間5時間
合計20時間20時間

※もちろん20時間に届かない週もありました。

正直、平日の3時間はかなりきついです。
出勤前に1時間+通勤時間と昼休憩で1時間+帰宅後に1時間でようやく達成できる感じでした。
ただポイントは、諦める前提ではなく、あくまでも平日は3時間を目指して全力を尽くすということです。
どれだけ忙しくても平日は最低1時間は学習することを最低ルールにしていました。
そして足りない分を休日で取り返します。


2-3. 壁③:復習が回らない&環境が整わない(iPad×Notion)

問題点①:復習が回らない(範囲が広すぎる)

新しいChapterに進むと、前のChapterを忘れてしまう。MC問題を解いても、同じミスを繰り返す。

対策①:Notionで「戻る場所」を作る

私はNotionに次の項目を記録していました。

  1. 講義で重要と言われたポイント・よく間違えるポイント・MCでよく聞かれるポイント
  2. よく間違える関連MC番号
  3. わからなかった英単語
  4. 1より優先度は低いが、その他の押さえておくべき細かい論点

これを1論点につき1ページ作っておくと、MC問題で詰まったときに「Notionを見返す」だけで復習が完結します。

なぜNotionが良いのか?(私の意見)

  • 検索機能:キーワードで瞬時に該当ページを見つけられる
  • タグ機能:「よく間違える論点」「重要度:高」などでフィルタリング可能
  • スマホ・iPad・PCで同期:どこでも復習できる

「テキストに戻る」のではなく「Notionに戻る」ようにすることが効果的でした。
テキストは情報量が多すぎて、復習に時間がかかりすぎると感じたためです。
①の要点をざっくり見返すだけでも良い復習になります。
※まとめるために使用するプラットフォームはNotionでなくても使い慣れているもので大丈夫です。

まとめる際の注意点

最初は少し時間がかかりますが、ただ講義を見てメモをとるだけとでは雲泥の差があると思います。
私の場合、「自分の言葉に変換する」ことが、最強のインプットになりました。
また、このNotionを見直すタイミングはMC問題で詰まった時です。
毎日見直すなどのことはしなくても大丈夫です。


問題点②:環境が整わない(外出先で勉強できない)

PCがないとオンライン教材が見れない。移動時間や隙間時間を活用できない。

対策②:iPad×デザリングで「いつでもMC」

私は次のような環境を作りました。

  • iPad:常に持ち歩き、電車・カフェでMC問題を回す
  • デザリング:スマホ経由でネット接続(アビタスのオンライン教材に対応)
  • 家では講義、外ではMC:環境に応じて学習内容を使い分け

なぜiPadが必要なのか?

資金的に余裕のある方はiPadを購入することをおすすめします。
学習を始めた時期にiPadを購入しましたが、今となってはiPadなしでの合格は考えられません。

私が考える理由は次の3つです。

1. 移動時間を「MC時間」に変えられる

例えば通勤などで往復1時間かかる場合、MC問題を解く時間として1時間確保できます。
週5日なら、それだけで週5時間の勉強時間が確保できます。

2. 「座れる場所」がなくても勉強できる

電車の中、カフェの狭い席、ソファーでリラックスしながらでも、MC問題を回せます。
PCだと「机がないと勉強できない」という制約がありますが、iPadならその制約がなくなりました。

3. Apple Pencilで手書きメモが取れる

TBS問題や仕訳問題を解く際に、手書きでメモを取れるポイントも非常に大きいです。

iPadのスペックと費用

  • おすすめモデル:iPad(無印)またはiPad Air(中古でも可)
  • 費用:5–7万円(整備済製品なら4–5万円)
  • Apple Pencil:1–1.5万円

初期投資として6–8万円かかりますが、私の場合は「勉強できる場所」が一気に広がったので、社会人なら投資対効果は高いと感じました。

具体的なipadの使用方法はこちらで解説しております。
USCPA 働きながらはきつい?|社会人がFARに9ヶ月で合格した時間確保術【iPad活用】

家ではインプット・それ以外アウトプット

私の運用方法としては、家で学習できる時は講義に集中していました。
座って勉強できる時間は貴重です。講義を見て、Notionにまとめるのに全力を注いでいました。
そして、iPad×デザリングで、いつでもMC問題を回せる環境を作ることができたため、電車や移動時間など、隙間時間にはアウトプットに時間を使いました。


2-4. 壁④:わからない論点を放置してしまう(AI活用法)

問題点:わからない論点を放置すると、復習が進まない

MC問題を解いていて、どうしても理解できない論点が出てきます。
予備校の質問機能は便利ですが、回答が来るまでに少し時間がかかることもあります。
その間に学習が止まってしまうと、リズムが崩れてしまいます。

対策:AIで「確認ベース」の理解を進める

私の場合、わからない時は、まずAIに聞いていました。
どれを使えばわからないというときはChatGPTかGeminiで問題ないと思います。
ただ、AIも完璧ではありません。
私の使い方としては、AIを活用するときは、”多分こうだと思うけど、一応確認したいなぁ…”というときに利用していました。
本当にわからない時は予備校の質問機能を利用するのが確実です。

AIのおすすめ機能

最近のAIは文章を入力するとわかりやすく図解化してくれるものもあるので、なかなか頭に入らない時はこの方法を試してみるのもおすすめです。
個人的に2026年1月時点でのおすすめはGeminiのCanvas機能です。

試しにこの記事を図解化してもらいました。
こんな感じで返ってきます。
たまには違う勉強方法を試してみるのもありだと思います。

※AIの技術の変遷は激しいので、その都度検索することをお勧めします。
何度も繰り返しますが、AIも間違えることがあるのでその点はご注意ください。
AIを用いたおすすめの学習法はかなりたくさんあるので、また別の記事でまとめてみようと思います。


3. 体験談:私が9ヶ月でFARに合格した運用記録

ここからは、私の実体験をベースに「9ヶ月間でどう運用したか」を時系列で説明します。

3-1. 1〜7ヶ月目:講義+MC中心(Notionに要点をストック)

この期間は、「知識のインプット」と「MC問題での定着」を繰り返しました。

学習の流れ

  1. アビタスの講義を見る(2倍速)
  2. 重要な論点をNotionにまとめる
  3. MC問題を回す(アビタスだと過去に間違えた問題をチェックできます)
  4. 何度も間違えた問題の理由をNotionに追記

TBS(Task-Based Simulation)は全体の10%程度

私の場合は、TBSは形式を把握する程度に留めました。
理由は、TBSは出題パターンが無限にあるため、MC問題で基礎を固める方が効率的だと判断したからです。
注意:これはあくまで私の意見であり、実例です。TBSはがっつり勉強するのが定石だと思います。

持論:「TBSはMCの塊」

私の考えでは、TBSも細かく分解すれば「MCの塊」だと思っています。

  • 「この解答をするにはどの情報が必要か」
  • 「その情報を得るにはどの資料を見るか」

このTBSの問題を解くにはこの情報が必要→だからこの資料を見なければいけないという力はMCを解く中で自然に身についていきました。

MC問題を解きまくる。

私はアビタスのMCを合計8周させました。
やりすぎだと言われるかもしれませんが、ここまでやると、問題を見た瞬間に「解法」と「ひっかけポイント」が瞬時に頭に浮かぶようになります。
本番でもMCは9割以上、つまづくことなく解けた感覚がありました(体感です)。


3-2. 8ヶ月目:AICPA問題+TBS(形式に慣れる)

7ヶ月でひと通りの範囲を終えたので、次は「本番形式」に慣れることに集中しました。

やったこと

  • 何度も間違えているMC問題の復習
  • AICPAリリース問題を3周(MC中心)
  • Exhibitの多いTBS問題に触れる

他の予備校はわかりませんが、アビタスだと過去にどの問題を間違えたかを確認することができます。
また、TBSは「Exhibit(資料)をどう読むか」の練習に集中しました。
本番では、Exhibitから必要な情報を素早く見つけることが求められます。


3-3. 9ヶ月目:模試46点→立て直し→合格

模試で46点という点数を取ってしまいました

正直、かなり絶望しました。合格ラインは75点なので、約30点も足りない状況です。
しかし、ここで新しい勉強法を取り入れることはせず、模試で露呈した弱い部分をNotionであらためて見直し、最後に一気に伸びたのを覚えています。

やったこと

  • 模試で間違えた論点をNotionで復習
  • 間違えた論点のMC問題を再度解き直し
  • 新しい論点には一切手を出さず、既存の知識を固める
  • 本番1週間前は、Notionの見直しに集中

点数は勉強量に綺麗に比例しない(私の実感)

私の体感では、二次曲線のように最後にグンと上がってくるので、最後まで諦めないことが重要だと思います。
模試で合格ラインに届かなくても、私の経験上「運用」があれば立て直せます。Notionに戻る場所があったので、何を復習すればいいかが明確でした。


4. まとめ:次にやること

私が考える大切なポイントは、「スケジュールは崩れるもの」と割り切り、NotionやiPadのようなツールを使って淡々と復習を回す”運用”を作ることです。
直前に模試で合格ラインから遠い判定を経験した私でも、この運用で立て直し、合格することができました。
FARは「時間をかけたら合格できる」と言われており、もちろん時間も大事ですが、それ以上に「仕組み」が重要だと感じました。

というわけで今回は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


予備校を検討する方向けのリンク

アビタス公式サイト(資料請求)

※私が使っている予備校です(現在進行形)。日本語教材が充実していて、会計未経験でも分かりやすかったです。

他の予備校も検討したい方へ

CPA、TACなどもありますが、私はアビタスしか使っていないので、比較は別途ご自身で調べてみてください。


iPad購入を検討する方向けのリンク

Apple公式:iPad(整備済製品)

※中古でも十分です。予算5–7万円で「勉強できる場所」が一気に広がります。


Notion運用テンプレの詳細記事

[準備中]


AIを使用した学習方法の詳細記事

[準備中]


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